ロカビリー文化やアメカジスタイルに欠かせない50年代の名作、ギャバジャン。
その魅力と現在の市場価値を、ヴィンテージ視点から徹底解説します。
ギャバジャンとは? 光沢ある生地と魅力的なデザイン
1950年代にアメリカで流行したギャバジン生地のブルゾンジャケットが、いわゆるギャバジャンです。
主にレーヨン素材を使用し、滑らかで光沢のある質感と、風になびくようなドレープ感が特徴。
生地の丈夫さも相まって、当時は仕事用にも遊び用にも使える万能なジャケットとして支持されていました。
特に多かったのが、リバーシブル仕様。
昼は落ち着いた無地面で勤務、夜は裏返して派手な柄で街へ繰り出すなど、一着二役の実用性が重宝されていたのです。
代表的な柄と刺繍:アーガイル・サンダーバード・デビルドッグ
ギャバジャン最大の魅力は、背中に大きく施されたチェーンステッチ刺繍。
現在の機械では再現できない細かな職人技が詰まっています。
中でも人気が高く、“御三家”と呼ばれる代表的な柄があります。
御三家とは?
ギャバジャンファンの間で語り継がれる3大モチーフ。


- アーガイル柄:ピンク×グレーの菱形模様が象徴的。現在でも希少性が高い。
- サンダーバード柄:ネイティブアメリカンの伝説上の鳥がモチーフ。
- デビルドッグ柄:悪魔の犬や精霊を表現した個性的なパターン。
特にデビルドッグ柄は市場でも非常に珍しく、「50sヴィンテージの王様」と称される存在です。
ロックバンドTHE MODSの森山達也氏が着用していたことで、日本国内でもその価値は一躍有名になりました。
1950年代の背景:戦後アメリカとロカビリー文化
第二次世界大戦後、アメリカでは経済成長とともに若者文化が花開きました。
映画や音楽、ファッションにおいて「ティーンエイジャー文化」が形成され、ロカビリーが台頭。
ギャバジャンは、そのカルチャーを象徴する存在となります。
エルヴィス・プレスリーやエディ・コクランらが着用していたこともあり、「ピンク×グレー」の色合わせが流行しました。また、ホットロッドやカークラブ文化とも深く結びつき、クラブ名を刺繍したチームジャケットとしても使われていました。
昼は工場作業、夜はダンスホール。
リバーシブルのギャバジャンが象徴したのは、戦後のアメリカン・ライフスタイルそのものだったのです。
ヴィンテージ市場での現在の価値と買取需要
近年のヴィンテージブームにより、50sギャバジャンは希少価値の高いアイテムとして再注目されています。
以下のような条件を満たすと、10〜20万円以上の高額査定も期待できます。
高価買取が期待できるギャバジャンの条件
- ピンク×グレーなど人気配色
- デビルドッグなどの御三家刺繍
- ダメージが少なく保存状態が良好
- レアブランド(McGREGORやPILGRIM など)
フリマアプリやオークションサイトでも高額取引されており、状態によっては30万円超えの事例も。
コレクション目的はもちろん、資産的価値として保有する人も増えています。
あとがき
1950年代というアメリカの黄金期を象徴するギャバジャンは
単なる古着を超えた「カルチャーの証」として、いま再評価されています。
刺繍に宿る職人技、時代背景を反映したデザイン、そしてリバーシブル仕様という実用美。
これらすべてが合わさり、現代でも価値のあるヴィンテージジャケットとして多くのファンを魅了し続けています。
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時代を越えて受け継がれてきたギャバジャンの魅力を、次の世代へ繋いでいきましょう。
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